2006.12.13

347:てぶリアン・プラント 第6話

「可愛いシッポ?」

ニッコニコのキュートなプラント♪

怪しいプラントが急激に成長(?)しているにもかかわらず、
ベランダに置いてあるクリクリ眼のキュートなプラントの方は
いっこうに変化はなし。

「どうしちゃったんだろうなぁ……」
いつ眺めてもプラントはニコニコ笑っているみたい。
それはそれで楽しかったが、
あまり変化がないと、さすがに飽きがくる。

「シッポでも生えたら、もっと可愛いんだけどなぁ」
ある日のこと、そんなことを思いながら
ひろしは水やりをしていた。

すると、「ひろし、ゴハンよ〜!」
「はぁ〜い……」
ママの呼ぶ声でひろしはプラントを置き、
水やりを途中にしたままでゴハンを食べに行った。
ママはゴハンができて、すぐに食べに行かないと
キゲンが悪くなるので仕方がない。

ゴハンの後、ひろしは水やりの続きをしようと戻り、
「もしかして室内に置いておいた方がいいのかなぁ……」
などと思いながら、さっさと水をかえようと
プラントをつかむと……。

「あっ! なんだぁ〜!?」

いつもと違った感触に、ひろしは思わず大きな声をあげた。
すぐにプラントをひっくり返して見てみると、
そこにはシッポのようなものが生えているではないか!

「えっ? さっき こんなのあったっけ?」
そんなことがちょっとだけ頭によぎったが、
ずっとつまらない思いをしていたのでひろしは大喜び。
「やった! 成長したんだ!」

「それにしてもクァワイイなぁ〜♪」
ひろしはシッポを優しく指でなでなでしながら、
(おっきくなぁ〜れ!)と心の中で念じた。

さて、これは本当にシッポなのか?
それとも……。
(つづく)

シッポのようなものが生えだした!?


作:ひろし

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2006.11.21

325:てぶリアン・プラント 第5話

「捨てる? 捨てない?」

ケースに入れられた怪しいプラント……

「こ、これ……ど、どうしよう……」
ひろしは怪しく成長した物体を捨てようかとも思いました。
なにせあまりにも気持ち悪すぎ。
部屋に置いておくだけで不幸がやってきそうな感じがします。

「でも、せっかく育っているんだしな……」
片方のキュートなプラントに比べると、あまりにも違いすぎますが、
やはり命があるものをカンタンに捨てるのは可哀想すぎます。
優しい心を持った(?)ひろしは
捨てるのを思いとどまりました。

「とにかく、もうちょっと様子を見てみよう……」
ひろしは気持ち悪い感触の怪しいプラントを
恐る恐るつかんで、部屋の片隅に置き直すことにしました。

「それにしても気持ち悪い感触だな……。あ?うだ!」
触るのもイヤな感じに思ったひろしは、
捨てようと思っていたプラスチックケースのことを思い出しました。
「よし、これで大丈夫だ。これに入れておけば、絶対に落ちないしね」
ひろしは部屋の片隅に置くのではなく、
お気に入りの目覚まし時計の横にケースを並べてニンマリ。

「気持ち悪いとか言ってないで、もっと大事にしなくちゃな」
そんなことを言いながら、ひろしが部屋を出ていきました。

捨てられずに済んだ怪しいプラント……。
さて、優しいひろしの気持ちは結果的にどうなってしまうのか……。
(つづく)

部屋の電灯に照らされた口元は
まるで歪んだ笑みを浮かべているような感じだった


作:ひろし

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2006.11.15

319:ひろしの手作りケーキとてぶ

スリム&ビューティの挙式パーティの冷蔵庫には
出番を待つひろしケーキが。
それをつまみ食いするてぶ一匹発見。

作:ひろし&ヤナセ

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2006.07.10

191:てぶリアン・プラント 第4話

「怪しい物体」

ひろしは朝起きてワクワクしながらプラントの様子を見るのが日課となりました。

クリクリとした眼が可愛いプラントは、太陽の日射しを浴びながら、
日増しにイキイキとした表情になっていくようでした。
(これからどんな風に大きくなるのかなぁ。すげぇ〜楽しみ♪ そのうち話し出した
りして♪)

そんなある日のこと、ひろしはママと一緒に家の掃除を手伝っていました。
「だんだん夏が近づいてきて虫が出るようになるから、ちゃんと掃除しなくちゃね」
とママ。
「うん、ちゃんとキレイにしないとゴキブリも出ちゃうしね。ママは虫とか、ゴキブ
リが大嫌いだもんね」
「そうね。でも最近、ウチで虫とか、ゴキブリを見なくなった気がしない? きっと
ママと一緒にひろしが丁寧に掃除してるからよ」
「そだよ(^^) ぼく、キレイ好きだもん♪」

そんな会話をしながら掃除をしていたひろしが、ふと思い出しました。
(そういえば、もうひとつの球根のことを忘れてた!)

ひろしは球根を置いていた場所に行ってみると、球根がありません。
(あれれ? どこにいった? 落ちちゃったのかな?)
そんなことを思いながら、棚の裏を覗いてみると、
なにやら奇矯な塊が目に入ってきました。

棚の裏側に落ちていた物体。これがあの球根!?


ひろしは手を伸ばして塊をつかむと……
  ・
  ・
  ・
グニャリ!!


「ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ひろしは奇妙な感触に驚き、その塊を放り投げてしましました。

不規則に伸びた毛は、まるで寄生虫のような雰囲気


(な、なんだ!? すげぇ〜、き、きもち悪かったなぁ……)
ひろしが放り出した塊を見ると、なんと、それは、顔のような怪しげな物体でした。
(も、もしかして……これって、あの球根!?)

大きく裂けた口の中にも黒いブツブツが……


ブツブツの目や口は見るからに気持ち悪く、
太さがバラバラの根のようなものも何か別の生き物のように見えました。
(つづく)

見るからに怪しい表情の物体


作:ひろし

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2006.06.13

164:てぶリアン・プラント 第3話

「可愛さバクハツ(^^)」

まるで両手を広げているようなキュートな姿

ひろしは辞書を片手に説明書と悪戦苦闘。
「なんだか注意するようなことがいっぱい書かれてるなぁ……」

なにせ説明書はボロボロなので、ところどころにじんでいたり、
文字がかすれていたりで、なかなか判読できません。

それでも目立つ単語を調べてみると、
スープ? 栄養? 冷暗所? そんな言葉が出ているようでした。

「なんだ? 植物って暗いところで育つのかな? 
どうせ安かったし、変わった種だから
変わった育て方もアリかも!?」

(やっぱ、面倒だから適当にやっちゃえ!)
根がいい加減な性格のひろしはちょっと疑問に思いながらも
芽の出ない方を部屋の中で育てることにしました。

クリクリの眼みたいな黒いふくらみ。まるで今にも話し出しそう!

さて、一方の芽が出ていた方はどうなったかというと、
驚くほど速いペースでスクスク成長していきました。

ちっちゃい目のような黒いポツポツはグリッと大きな目のようになり、
左右にのびた芽(?)は、まるで太陽の光を歓迎しているように
大きく広がってきました。

「やったね! こんなチャーミングな植物になるなんて
思ってもみなかったな。
これからどんな風に成長していくのか楽しみだなぁ〜♪」

いつしかひろしは植物の成長に夢中になるうちに、
部屋の片隅に置いておいたもうひとつの球根のことなど
スッカリ忘れてしまいました。
(つづく)

細く、柔らかい根もさらにのびてきた

作:ひろし

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2006.02.25

056:てぶリアン・プラント 第2話

「芽が伸びた! カワイイ顔みたい!?」

変なオバサンからフリマで変な種(球根?)を買ったひろしは
早速家に帰ってボロボロの説明書を開いてみました。
しかし、中には小さい文字がズラズラと並んでいて、
しかも困ったことに文字は英語。

ひろしは辞書を片手に文字を訳そうと……しましたが、
(まぁ面倒だから、あとで、ゆっくり辞書で訳せばいいか……)
ということで、読める単語を拾い読みしながら
とりあえず育てることにしました。

「球根みたいだから、とりあえず、水に入れて日に当ててればいいよね」
ひろしは家にあった小さなガラスのビンに水を入れ、
その中に球根を乗せ、日の当たるベランダに置いておきました。

それから数日後、放置していたビンを見ると、
なんと片方の球根の芽が伸びているではありませんか。
「おっ、オバサンが言ってたとおり、
なんだか見てるだけで幸せになりそうな植物だなぁ」
植物をよく見ると、なんだか目のような黒いポツポツができており、
なんだか顔みたいに可愛らしい姿になっていました。

しかし、もうひとつの球根には変化なし。
「なんか、理由があるのかなぁ……同じようにしてるのに?」

ひろしは買ってきて、そのまま放っておいた説明書を
辞書を片手に読み直すことにしました。
(つづく)

ちっちゃい目のような黒いポツポツと、唇みたいな緑のフサフサ……

芽が3本になった!


作:ひろし

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2006.02.05

036:てぶリアン・プラント 第1話

「怪しき種? 球根?」

ある日の日曜日、ひろしは気晴らしにフリーマーケットに行きました。
すると、たくさんあるお店の中で、変なオバサンが目に入りました。
オバサンの前には、なにやら変な種(球根?)みたいなものがあるだけ。
しかも、たった2個だけ……。
「これは何?」
「これはな、ちゃんと育てると、みんなが幸せになる種じゃよ、ほっほっほっ……」
「ホントに幸せになるの!?」
悪いことが続いていたひろしは、騙されたつもりで
種を買うことにしました。
オバサンは種を2個、そしてボロボロの説明書をくれました。
「ちゃんと、このとおり育てるんじゃよ。
これは特別な種じゃからな、ほっほっほっ……」
(つづく)

ひとつは芽が出ているような……

もうひとつには、ヒゲのような根が……

作:ひろし

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