347:てぶリアン・プラント 第6話
「可愛いシッポ?」
ニッコニコのキュートなプラント♪
怪しいプラントが急激に成長(?)しているにもかかわらず、
ベランダに置いてあるクリクリ眼のキュートなプラントの方は
いっこうに変化はなし。
「どうしちゃったんだろうなぁ……」
いつ眺めてもプラントはニコニコ笑っているみたい。
それはそれで楽しかったが、
あまり変化がないと、さすがに飽きがくる。
「シッポでも生えたら、もっと可愛いんだけどなぁ」
ある日のこと、そんなことを思いながら
ひろしは水やりをしていた。
すると、「ひろし、ゴハンよ〜!」
「はぁ〜い……」
ママの呼ぶ声でひろしはプラントを置き、
水やりを途中にしたままでゴハンを食べに行った。
ママはゴハンができて、すぐに食べに行かないと
キゲンが悪くなるので仕方がない。
ゴハンの後、ひろしは水やりの続きをしようと戻り、
「もしかして室内に置いておいた方がいいのかなぁ……」
などと思いながら、さっさと水をかえようと
プラントをつかむと……。
「あっ! なんだぁ〜!?」
いつもと違った感触に、ひろしは思わず大きな声をあげた。
すぐにプラントをひっくり返して見てみると、
そこにはシッポのようなものが生えているではないか!
「えっ? さっき こんなのあったっけ?」
そんなことがちょっとだけ頭によぎったが、
ずっとつまらない思いをしていたのでひろしは大喜び。
「やった! 成長したんだ!」
「それにしてもクァワイイなぁ〜♪」
ひろしはシッポを優しく指でなでなでしながら、
(おっきくなぁ〜れ!)と心の中で念じた。
さて、これは本当にシッポなのか?
それとも……。
(つづく)
シッポのようなものが生えだした!?
作:ひろし
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