2007/06/30

呉銅鑼教授の創作ヒストーリー教室

第一回講義 巨大古墳・仁徳陵に迫る!



仁徳陵・前方部にある拝所



去るお正月、呉銅鑼先生は生まれ故郷の大阪は堺市に帰省。
 御実家の周辺は百舌鳥古墳群と呼ばれるほどの古代の古墳が、いくつも点在する歴史の香りが濃厚な地域である。
 なかでも仁徳陵は日本最大規模の前方後円墳である。
 先生の生家から歩いてでも行ける距離なので、記念すべき第一回のネタは仁徳陵に決定! 
 だが、肝心の先生はずっと酒浸りでなかなか動こうとしない。
 「昔からこうなんですよ」とぼやくのは先生の弟、タカユキ君。
 出渋る先生をなんとか車に乗せ、不安を抱えつつ仁徳陵へ向かう。
 ものの数分で前方部の拝所に到着。
 仁徳陵には三重の濠があるのだが、我々が臨めるのは一番外側の濠だけ。
 中に入ることは、宮内庁によって禁止されている。
 それでも拝所から眺められる豊かな緑を背景にした立派な鳥居の姿は古式ゆかしき風情があり、濠には珍しい青鷺も佇んでいたりして、立っているだけでも充分に古代への思いをかき立てられる。
 「だいたいさいあ。仁徳天皇陵なんて呼ばれているけど、宮内庁が勝手にそう決めただけで、学術的には全く信憑性が無いんだから。そもそも仁徳天皇の実在すら疑わしいんだから」
 こちらのロマンチックな感傷などお構いなしに、さっそく毒を吐く先生。

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2007/06/07

呉銅鑼教授の創作ヒストーリー教室

前説
 「言葉は真実を生み出さない。よって歴史もまたすべて虚構である」
 と気炎を吐く異端の歴史学者・呉銅鑼猶吉は創作歴史学なるものを提唱する。
 「歴史に対して普遍、客観、実証を問うことは皆目無意味だ。ようは当人にって面白いかどうか、刺激的かどうか、切実であるかどうかが問題なのである」
 創作歴史学とは手に取った、目にした、たまたま耳にした歴史に対していかに手前勝手に解釈していけるかを追求する学問である。
 「サンタクロースも坂本竜馬もホリエモンも自分にとっては同次元のキャラクターと呉銅鑼先生は虚構と事実(とされている事)を差別しない。
 己が興奮出来るのであれば、キリストが超能力戦士で釈迦と戦っていたり、ジャック・ザ・リッパーがドラキュラ伯爵の子分だったり、昭和16年の2月26日に赤い雪が降っていたり、いまだ昭和という時代が終焉を迎えていなかったりしても一向に構わないのだ。
 「既存のつまらない歴史なぞ捨てちまって己だけの世界史を創造するのだ!」
 さあ、これから呉銅鑼先生と共に、歴史をやりたい放題いじくり倒しましょう!



道頓堀「かに道楽」前・ほろ酔い気分の呉銅鑼先生


呉銅鑼尚吉(ごどら・なおきち)略歴
 昭和49年大阪府堺市に生まれる。
 幼少期より妄想及び虚言癖があり、常に周囲と衝突。
 5歳の時、ドラえもんの実在を証明しようと学習机の引き出しに頭部を挿入、窒息寸前に至る。
 小学校の日本史(社会科)の授業中に「遮光器土偶宇宙人説」を強行に主張し、担任教師より鉄拳制裁を頂戴する。
 中学校時代には「手塚治虫は遠縁」という虚構を、偽造色紙を作成してまで貫き通す。
 高校卒業後は「自分はフェリーニと同じ魂を所有している」と映画監督を志し上京するも、半年で挫折。
 三年の浪人の末、やっとの思いで東京てぶ大学史学科に入学。
 中退後、日本創作歴史学会を創設。
 主な著書「歴史はオレが回す」「わが妄想」(以上、てぶ出版)



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