2007/10/06

仮面夫婦スリム&ビューティ『新婚のぞき見シリーズ』

第4弾「カラオケデスマッチ」







カラオケへやってまいりました。
二人ともカラオケが大好きで行くといつも朝までコースになってしまいます。
スリムの18番は、ゴダイゴの「ガンダーラ」。この日も10回は歌ったなあ。
あとはクロマニヨンズが好きでやんす。
ビューティのお気に入りはテレサ・テン。とにかくそれしか歌わない。
しかし、「愛人」やら「別れの予感」やら、キツいタイトルばっかりだなあ。
一応まだ結婚1年目なんだが…。

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2007/08/04

仮面夫婦スリム&ビューティ『新婚のぞき見シリーズ』

第3弾「ベビーデスマッチ」






今日はご近所のスリムファンだという方のお宅に出向いて赤ちゃん激励会。
ベビーカーにちんまりと収まってうまく寝たフリをしているが、
この赤ちゃん、スリムが抱くと露骨にイヤな顔をしてママを捜すのだ。
そんなにクサイかな私って。
ビューティにはすぐなついたのに。
いつかマスク被せてやるって!

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2007/07/28

新・こまめのきもち

2





「火が消えたよ。」
「おやおやそのようですね。
一寸お待ちください。今点きますから。」



「ポッ……! ほらね」
「うん。」



「もうすぐ“死神ちゃんの村”ですからね。」
「うん。」



「ダメにゃ! クマちゃん、行っちゃダメにゃ! 
う〜ん、う〜ん。」



「このコ助かって良かったね。兄者。」
「そうだな、運がいい。」
「でも すごいうなされてるよ。」



こまめちゃんたちを救ったのは二匹の白猫。
“白猫兄妹”でした。



「ありがとうございました。ホントに助かりました。」
「あんな場所を登ったらいけないわ。」
「お前達はどこへ向かっているんだ?」



ユメクロがワケを話すと、
二匹は大変驚きました。
「そんなところへ行ったら、みんな死んでしまうぞ。」



「う〜ん、う〜ん……。」
「兄者、でもこのコ、ケナゲで勇気があるわ。」
「そうだな……。」



「舟が出るぞーー。」
こまめは悪夢にうなされていました。



死神ちゃんはたくさんの魂を首から下げています。
こまめはますます不安になりました。



その時、こまめは突然目覚めました。
「どうもお世話になりました。恩にきるにゃ。」



そう言ったかと思うと、皆の制止を振り切り、
こまめは外に飛び出すのでした。
「待って!こまめちゃん。」



「私が案内してあげるわ。
私達兄妹は猫の忍者なのよ。」
「アニャ、ホント!」
白猫のニャツキは優しい猫なのです。



「女のコ同士でいきましょ。」
「うん。あニャがとう!」



「しょーがねぇなァ、クロネコ。俺達も行くゼ。」
「ハイ!」



こうして4匹は
さらにさらに険しい山道を
進むのでした。



すると今度は岩山の上から、
4匹を見つめる2匹の猫がいます。



この2匹は果たして
こまめたちの味方なのでしょうか、
それとも……。



2匹の背後には巨大な猫が現れました。
「美味しそうな奴らだね。」
「うん、美味しそう、美味しそう!」

つづく……

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2007/06/30

呉銅鑼教授の創作ヒストーリー教室

第一回講義 巨大古墳・仁徳陵に迫る!



仁徳陵・前方部にある拝所



去るお正月、呉銅鑼先生は生まれ故郷の大阪は堺市に帰省。
 御実家の周辺は百舌鳥古墳群と呼ばれるほどの古代の古墳が、いくつも点在する歴史の香りが濃厚な地域である。
 なかでも仁徳陵は日本最大規模の前方後円墳である。
 先生の生家から歩いてでも行ける距離なので、記念すべき第一回のネタは仁徳陵に決定! 
 だが、肝心の先生はずっと酒浸りでなかなか動こうとしない。
 「昔からこうなんですよ」とぼやくのは先生の弟、タカユキ君。
 出渋る先生をなんとか車に乗せ、不安を抱えつつ仁徳陵へ向かう。
 ものの数分で前方部の拝所に到着。
 仁徳陵には三重の濠があるのだが、我々が臨めるのは一番外側の濠だけ。
 中に入ることは、宮内庁によって禁止されている。
 それでも拝所から眺められる豊かな緑を背景にした立派な鳥居の姿は古式ゆかしき風情があり、濠には珍しい青鷺も佇んでいたりして、立っているだけでも充分に古代への思いをかき立てられる。
 「だいたいさいあ。仁徳天皇陵なんて呼ばれているけど、宮内庁が勝手にそう決めただけで、学術的には全く信憑性が無いんだから。そもそも仁徳天皇の実在すら疑わしいんだから」
 こちらのロマンチックな感傷などお構いなしに、さっそく毒を吐く先生。

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2007/06/17

仮面夫婦スリム&ビューティ『新婚のぞき見シリーズ』

第2弾「スカートめくりデスマッチ」





仮面夫婦とはいえ刺激が必要。というわけでマスクドスリムがちょいとスリムビューティのセーラー服のスカートをめくってみたらやっぱりビューティ激怒。



スリム必死の土下座でその場は何とか収まったが、後日豪華イタリアンランチをおごらされることに…。もちろんスリムはひとくちも食べさしてもらえずおあずけ。

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2007/06/07

呉銅鑼教授の創作ヒストーリー教室

前説
 「言葉は真実を生み出さない。よって歴史もまたすべて虚構である」
 と気炎を吐く異端の歴史学者・呉銅鑼猶吉は創作歴史学なるものを提唱する。
 「歴史に対して普遍、客観、実証を問うことは皆目無意味だ。ようは当人にって面白いかどうか、刺激的かどうか、切実であるかどうかが問題なのである」
 創作歴史学とは手に取った、目にした、たまたま耳にした歴史に対していかに手前勝手に解釈していけるかを追求する学問である。
 「サンタクロースも坂本竜馬もホリエモンも自分にとっては同次元のキャラクターと呉銅鑼先生は虚構と事実(とされている事)を差別しない。
 己が興奮出来るのであれば、キリストが超能力戦士で釈迦と戦っていたり、ジャック・ザ・リッパーがドラキュラ伯爵の子分だったり、昭和16年の2月26日に赤い雪が降っていたり、いまだ昭和という時代が終焉を迎えていなかったりしても一向に構わないのだ。
 「既存のつまらない歴史なぞ捨てちまって己だけの世界史を創造するのだ!」
 さあ、これから呉銅鑼先生と共に、歴史をやりたい放題いじくり倒しましょう!



道頓堀「かに道楽」前・ほろ酔い気分の呉銅鑼先生


呉銅鑼尚吉(ごどら・なおきち)略歴
 昭和49年大阪府堺市に生まれる。
 幼少期より妄想及び虚言癖があり、常に周囲と衝突。
 5歳の時、ドラえもんの実在を証明しようと学習机の引き出しに頭部を挿入、窒息寸前に至る。
 小学校の日本史(社会科)の授業中に「遮光器土偶宇宙人説」を強行に主張し、担任教師より鉄拳制裁を頂戴する。
 中学校時代には「手塚治虫は遠縁」という虚構を、偽造色紙を作成してまで貫き通す。
 高校卒業後は「自分はフェリーニと同じ魂を所有している」と映画監督を志し上京するも、半年で挫折。
 三年の浪人の末、やっとの思いで東京てぶ大学史学科に入学。
 中退後、日本創作歴史学会を創設。
 主な著書「歴史はオレが回す」「わが妄想」(以上、てぶ出版)



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2007/03/09

新・こまめのきもち

1





ある日、死神ちゃんが突然現れたんだ。
そしてクマ兄ちゃんにこう言うんだ。
「ワシといっしょに来るのだ。」



「行っちゃダメだよ、クマ兄ちゃん!」
でもクマ兄ちゃんは「うん。」しか言わないから……。



「クマ兄ちゃん、ゴハンだよー!ゴハンだよー!!」
ボクはいっしょけんめい叫んだんだ。



「やっぱ、帰る。」
「ダメだ!おまえはワシの村に来るのだ。」



そう言って、クマ兄ちゃんは
“死神ちゃんの村”に連れて行かれたんだよ。
「クマ兄ちゃ〜〜〜〜〜ん!……」



「でも、兄ちゃん、これ置いてった。」
「あニャ、これは……」



「ぶさいクマちゃんの“清い心”だ!」



「え〜ん、え〜ん、クマ兄ちゃ〜ん。」
「弟の犬ちゃん泣かなくていいニャ。
 アタチがクマちゃんを今から助けに行くニャ!」



「行ってくるニャ。」
「ゴハンまでにはもどる?」
「それは無理かニャ。」



「え〜ん、え〜ん、頼んだよ、こまめちゃん……」
こまめはたった一人で“死神の村”へと向かいます。



一刻も早くぶさいクマを救出しようとするこまめの後を
こっそりつけてくる猫がいます。
ユメクロです。



「ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ。」
こまめはドンドン歩きます。
「こまめちゃん歩くの速いにゃー。」



「ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ。」
こまめはズンズン登ります。
「こまめちゃんスゴイにゃー。」



「ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ。」
こまめは高い所もへっちゃら。
ユメクロは追いつけません。
「もうあんな高いトコまで……」



ところが、ガラガラガラガラ!
「ニャ〜〜〜〜〜〜!。」
「あ、こまめちゃん!」



「こ、こまめちゃ〜〜ん!!」
こまめは谷底へと落ちてしまいました。
「大丈夫?こまめちゃん!」



「だ、大丈夫にゃ……
こんな時の為にいつも受け身の練習をしていたんニャ……」



薄れゆく意識の中、
こまめは舟に乗るぶさいクマの夢を見ました。



「フッ……」
光が消えました。

つづく……

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2007/02/04

仮面夫婦スリム&ビューティ『新婚のぞき見シリーズ』

第1弾「日常デスマッチ」





さあいよいよ仮面夫婦マスクドスリム(写真右、34才、付き人、趣味はプロレス観戦)とスリムビューティ(写真左、28才、ご主人様、趣味は寝る事、スリムいびり)のどうしようもない生活の全て(実話)をお見せするドル箱シリーズの始まりです。まずは一発目ということで何気ない普段の様子をダイジェストでお送りします。



ビューティが家計を支える私たち。スリムはもっぱら炊事洗濯掃除と家事に精を出します。
「お帰りなさいませ、ビューティ様。ごはんにしますか?、お風呂にしますか?、それともアレ…」
「メシ」
今日も、いえ、今日はカレーです。ビューティが食べ終わるまでスリムは箸をつけることができません。



次は風呂。スリムがお背中を流します。湯舟には入れてもらえないので寒い冬場はつらいです。



夜の営みは毎晩3回がノルマ。もちろん主導権は常にビューティ。スリムはやせる一方です。

そんなわけでこんな仮面夫婦をどうぞよろしくお願いします!

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2007/02/01

白いレガッタ



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2007/01/31

てぶリアン・プラント

第7話「暗闇に伸びる」


キュートなプラントと怪しいプラント。タネが違えば、成長の仕方も違うのか!?

「それにしても可愛かったよなぁ〜?」
その日の夜、ひろしはキュートなプラントのシッポを思い出しながら、ベッドに転がってお菓子を食べていた。

かたわらには怪しいプラント。
「見れば見るほどコイツはグロすぎるよな……。
 やっぱりタネが違っていたせいなのかなぁ……」
あらためて怪しいプラントを眺めながら
ひろしは頭の中で二つのプラントを比較していた。

ポリポリ……ポリポリ……

「なんだかお菓子を食べてたら、お腹が減ってきちゃったな……。そうだっ! そういえば冷蔵庫に食べ残しのチキンナゲットがあったはずだ!」

枕元にナゲットを置いて、ひろしはモグモグ。
寝っ転がりながら読みかけのマンガを開いていたひろしだったが、そのうちにウトウトと眠ってしまった……。

「あっ、やべえ! いつの間にか寝ちゃってた!」
どのぐらい時間が経っただろうか、
ひろしは慌てて部屋の電気を消して、
あらためて眠りについた。
食べかけのナゲットは、もちろん枕元に放置したまま。

ひろしは、まさかこのナゲットが悲劇のはじまりになるとは、まったく考えもしなかった……。


怪しいプラントが動きはじめた!

ウニュ…ウニュニュニュ……

ひろしが眠りについた暗闇の中で
なにかが動きはじめた……。

怪しいプラントの根っ子のようなものが
まるで触手のようにナゲットに伸びていくではないか……

ウニュ…ウニュウニュウニュ……

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