ボクの家は毎年200枚くらいの年賀状を親が出しているような家で、絵を描くのが好きな母が手作りの紙版画(って言うのかな、切り絵を作ってそこに布に染み込ませた絵の具で色を乗せていく)年賀状なんかを作っていたのを見て育ったせいなのか、小学生のころから、結構な枚数の年賀状を出していた。
覚えているのはゴム版画かなぁ。そのうち、謄写版印刷で線を印刷し、そこに色鉛筆や絵の具で色を付けるなんてことをやり(でも何で謄写版印刷ができたのか、思い出せない)、プリントゴッコが出た時にはすぐに飛びつき、プリントゴッコ時代は長かった。
最初は画期的だったプリントゴッコも、だんだん、細かい印刷ができないとか、ズレが大きすぎるとか、インクの乾きが遅いとか、版がすぐにだめになってしまいやすいとか………(^_^;。で、メッシュが細かいスクリーンにしたり、スポンジのセパレーターや乾燥に電話帳に挟んだりと、プリントゴッコの技はどんどん進化した(^_^;。
で今は毎年、k版というサイズの紙に32枠とって、希望者を募って、知り合いの印刷コーディネーターの人にお願いして、オフセット印刷をしている。
元々は、25年くらい前かな。ボクがフリーで仕事をし始めたころ、クライアントの広告代理店に出入りしていた印刷会社さんが、打ち合わせの時に「年賀状をサービスで印刷しますよ」って言ったのが始まり。まだまだバブルがはじける前の右肩上がりの時期(^_^;。
最初は、代理店の制作と営業スタッフ中の希望者。で、営業の人のデザインと版下、製作の人の版下をボクが全部受け持つってことと、せっかくなので印刷会社の営業の人の分も作り、ボクの分も無料にしてもらうことに。
それが数年続いて、ボクの周囲のフリーのデザイナーたちが、自分たちもやってみたいってハナシになり、数を増やして、格安で印刷することに。
版下を作る技術のある人は版下で、無い人は指定原稿でボクに持ち込み、ボクの友人が引いた面付け台紙の上に、持ち込まれた版下を貼り込んでいって作った。A2の版下が2台。普段は、版下作業は基本的に外注でシゴトをしていたので、ボクにとっては、けっこう大変の作業であった。でも、かなり勉強にもなったし、楽しかった。デザインが仕事で、印刷原稿作成は趣味。って感じだったかな。
普段仕事ではできないような、実験的な印刷の指示をしたり、郵便で送れるかどうかわからないギリギリのデザインだったりと、これから学んだことは、かなり多いかも。
そのうち、その広告代理店とも疎遠になり、出入りの印刷会社とも仕事が無くなってしまうという時に、代理店で仲の良かった営業担当が、別の会社に写ることが決定。そこが印刷会社だったので、今度はそこにお願いすることに。
その人が、今は独立して、広告企画の会社を立ち上げており、でも印刷コーディネーターもしているので、いまだに関係が続いている。
そしてデジタルの時代になり、Illustratorでデータをもらい、それを面付けして入稿。さらにQuarkXPressで面付けして入稿、そしてInDesignで面付けして……という感じで時代は流れ、今は、面付けはデザインを見て、インクの盛り具合のバランスや印刷精度の程度を現場で判断してもらってからの面付けということで、ボクはIllustratorデータを整理しての入稿(これがけっこうミスるのだけど(^_^;)になっている。

そして、今日はやっと住所録を整理して、住所をプリント、切手貼り。
少しずつ送る枚数を減らしたいなぁと、思いつつも、やっぱり120枚くらいにはなっちゃう。送りたい相手は、昔からずっとやり取りしている人はもちろん、今年出会ってすごく気になる人にも送りたい。
そして、インターネットで、mixiやTwitterで久しぶりに出会い直した人なんかにも送りたい。
でも、名刺の交換とかしても、自宅住所がわからない人なんかもけっこういるのがつらいですね。まぁ、しょうがないのだけど、大概の人は、旅行にでも行かない限りは、自宅で正月を迎えていると思うので、自宅に送りたいですねぇ。後で会社に行ってから「あ、来てた」って感じは、ちょっと寂しいかも(^_^;。
お中元やお歳暮は虚礼だと思うので、基本的にはしないんだけど(ほんの少しはしてます。親とか)、年賀状だけはボクにとってはちょっと違う虚礼なのです(^_^;。
そうそう、オフセット印刷で、写真を使ったものはボクの個人用。親類向けやウチの奥さん用は、干支の要素も絡む手描きイラスト。相変わらず紙に描いて、スキャン、Photoshopで色付けしてレーザープリンタかインクジェットプリンタでお年玉年賀はがきに印刷してます。ボクがPhotoshopの機能をいろいろ勉強するのがこのとき(^_^;。普段仕事では、ほとんどそのまんまの写真を印刷用にきれいするだけだから……(^_^;。